「セ・リーグとパ・リーグってどうして2つに分かれているんだろう?」
「それぞれのリーグの歴史について知りたいな」
このように思っている人もいるのではないでしょうか。
長い歴史を持つプロ野球でセ・リーグとパ・リーグの名前は知っていても、意外と詳しい中身を知らない人もいるでしょう。
そこで本記事では、セ・リーグとパ・リーグの違いや、それぞれの歴史について解説します。
本記事をご覧になった後にプロ野球を見ると、違った視点から楽しめるかもしれませんよ!
ぜひ最後までご覧になって、プロ野球に詳しくなりましょう!
セ・リーグとは?
所属球団 | 本拠地球場 | 収容人数 |
読売ジャイアンツ | 東京ドーム | 46,000 |
阪神タイガース | 阪神甲子園球場 | 43,508 |
中日ドラゴンズ | バンテリンドームナゴヤ | 36,370 |
東京ヤクルトスワローズ | 明治神宮球場 | 31,805 |
広島東洋カープ | MAZDA Zoom-Zoomスタジアム | 33,000 |
横浜DeNAベイスターズ | 横浜スタジアム | 34,046 |
セ・リーグの正式名称は「日本プロ野球組織セントラル・リーグ運営部」と言います。
セントラルは「中央」「中心」を意味し、「自分たちが正当な連盟であり、主流は自分たちだ」という由来から名付けられました。
パ・リーグとは?
所属球団 | 本拠地球場 | 収容人数 |
福岡ソフトバンクホークス | 福岡PayPayドーム | 40,122 |
オリックスバファローズ | 京セラドーム大阪 | 36,146 |
埼玉西武ライオンズ | ベルーナドーム | 32,725 |
東北楽天ゴールデンイーグルス | 楽天モバイルパーク宮城 | 30,508 |
北海道日本ハムファイターズ | エスコンフィールド北海道 | 35,000 |
千葉ロッテマリーンズ | ZOZOマリンスタジアム | 30,118 |
パ・リーグの正式名称は「日本プロ野球組織パシフィック・リーグ運営部」と言います。
パシフィックとは「太平洋」を意味しており、プロ野球を日本だけでなく国際的なものにするとの思いから名付けられました。
2軍のリーグは1軍と異なる
2軍は1軍と違い、東西でリーグが分けられています。名古屋から東をイースタンリーグ、名古屋から西をウェスタンリーグとして分けられています。
イースタン所属球団 | 本拠地球場 |
東北楽天ゴールデンイーグルス | ウェルファムフーズ森林どりスタジアム泉 |
埼玉西武ライオンズ | CAR3219フィールド |
読売ジャイアンツ | 読売ジャイアンツ球場 |
東京ヤクルトスワローズ | ヤクルト戸田球場 |
北海道日本ハムファイターズ | ファイターズ鎌ヶ谷スタジアム |
千葉ロッテマリーンズ | ロッテ浦和球場 |
横浜DeNAベイスターズ | 横須賀スタジアム |
ウェスタン所属球団 | 本拠地球場 |
福岡ソフトバンクホークス | タマホームスタジアム筑後 |
阪神タイガース | 鳴尾浜球場 |
中日ドラゴンズ | ナゴヤ球場 |
オリックスバファローズ | 舞洲ベースボールスタジアム |
広島東洋カープ | 広島東洋カープ由宇練習場 |
2軍は単純に地域で分けられているため、6球団ずつ均等に分けられていません。
2軍の本拠地は1軍とは別となっています。1軍の本拠地から近い球団もあれば、日本ハムのように遠距離に構えていたりとさまざまです。
セ・リーグとパリーグはどちらが人気?
かつては「人気のセ、実力のパ」と言われていましたが、実際のところどちらのリーグが人気なのか、過去の観客動員数をもとに比較してみましょう。
コロナ禍前の2019年のデータを比較した結果、以下の通りになりました。
まずはセ・リーグの観客動員数は以下となります。
トータル入場者数 | 14,867,071 |
1試合平均 | 34,655 |
球団名 | 総入場者数 | 1試合平均 |
阪神 | 3,091,335 | 42,935 |
巨人 | 3,027,682 | 42,643 |
中日 | 2,285,333 | 31,741 |
横浜 | 2,283,524 | 31,716 |
広島 | 2,223,619 | 31,319 |
ヤクルト | 1,955,578 | 27,543 |
続いてパ・リーグの観客動員数は以下の通りです。
トータル入場者数 | 11,669,891 |
1試合平均 | 27,203 |
球団名 | 総入場者数 | 1試合平均 |
ソフトバンク | 2,656,182 | 36,891 |
日本ハム | 1,970,516 | 27,368 |
楽天 | 1,821,785 | 25,659 |
西武 | 1,821,519 | 25,299 |
オリックス | 1,733,998 | 24,423 |
ロッテ | 1,665,891 | 23,463 |
結果はセ・リーグがパ・リーグよりも、320万人ほど観客動員が多い結果となりました。
特に阪神と巨人の平均観客動員数が4万人を超え、他球団を圧倒しています。やはり、長年プロ野球を引っ張ってきた伝統のある球団の人気がうかがえますね。
この結果は、実際に足を運んだ人の数ですが、現在はネット配信サービスが充実しています。ネットで観戦している人を含めると、また違った結果になるかもしれません。
特にパ・リーグは、パ・リーグTVが独自のYouTubeチャンネルでパ・リーグ球団のユニークな動画を配信しています。
野球中継以外のコンテンツは、パ・リーグが充実しているので、興味を持ったファンが球場に足を運ぶ可能性が今後あるかもしれません。
セ・リーグとパ・リーグの歴史
現在は2リーグ制で運営されているプロ野球ですが、昔は1リーグ制のみだったのはご存じでしょうか?
1949年、これまで1リーグ制だったプロ野球に、毎日新聞社が親会社である毎日オリオンズが参入を表明しました。
毎日新聞社の動きに対し、同じ巨人の親会社である読売新聞社と中日の親会社である中日新聞社が反対を表明。ライバル会社である毎日新聞社の参入を防ごうと思っていた読売と中日でしたが、賛成の立場をとる球団もありました。
この一件により、参入に賛成のチームと反対のチームに分かれてプロ野球が運営されることが決定しました。この出来事が、セ・リーグとパリーグの始まりです。
セ・リーグの歴史
1949年、以下の7球団でセ・リーグが発足されました。
- 読売ジャイアンツ
- 松竹ロビンス
- 阪神タイガース
- 中日ドラゴンズ
- 広島東洋カープ
- 大洋ホエールズ
- 西日本パイレーツ
翌年の1950年には国鉄スワローズが加入し合計8球団となります。
しかし、1951年に西日本パイレーツがセ・リーグを脱退。さらに2年後の1953年には大洋と松竹の合併が行われ6球団となり、現在に至るまで6球団体制が続いています。
パ・リーグの歴史
一方のパ・リーグも1949年に以下の7球団で発足されました。
- 阪急ブレーブス
- 東急フライヤーズ
- 大映スターズ
- 毎日オリオンズ
- 西鉄クリッパーズ
- 南海ホークス
- 近鉄パールス
1950年、リーグが発足して初の優勝チームは毎日オリオンズ。日本シリーズでも松竹ロビンスを下し日本一に輝きました。
1951年、セ・リーグを脱退した西日本パイレーツと西鉄クリッパーズが合併し西鉄ライオンズが誕生します。
1953年には、新たに高橋ユニオンズが加入し8球団体制となりました。
1957年2月、大映と高橋の合併が決定し大映ユニオンズが誕生。さらに大映は同年11月に毎日とも合併し大毎オリオンズとなりました。
これにより、現在まで続く6球団体制となりましたが、2004年にも大きな出来事がありました。
2004年9月、当時のオリックスブルーウェーブと近鉄バファローズの統合が承認され、12月にオリックスバファローズが誕生しました。
さらに同年11月には楽天のプロ野球参入が認められ、新たに東北楽天ゴールデンイーグルスがパ・リーグに加入しました。
2004年はこの他にも、プロ野球史上初のストライキが決行されるなど、激動の年だったのではないでしょうか。
最近ではプロ野球16球団生が話題になるなど、今後もプロ野球界を揺るがすような出来事があるかもしれませんね。
まとめ
今回はセ・リーグとパ・リーグの違いや歴史について紹介しました。
各リーグともはじめから6球団というわけではなく、合併や脱退を経て現在に至ったのだとわかりました。
セ・リーグやパ・リーグの名前の由来からも、思いやプライドが感じられてよりプロ野球を楽しく見れますね。
本記事をきっかけにプロ野球の歴史を深掘りして、プロ野球の楽しさを追求しましょう!
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